過去の『青焼き』の欠点と
ブループリントでの解決策
青焼き全盛期
青焼き図面のメリット
- 原版と重ねて焼き付けていくため寸法の誤差がない
- 機械さえあれば焼きたい時に焼ける
- 野外の現場で見たときに、日光の反射が少なくまぶしくないので、長時間見ていても目が疲れない
青焼き図面のデメリット
- 現像液の刺激臭がする
- プリント直後、糊付け製本すると赤く変色する
- トレーシングペーパーやマイラー等、透過性のある第二原図が必要
- アナログ複写のため、鮮明に複写されない
- 感光紙は光に弱く、長期の保管で劣化する
白黒コピーへ
白黒コピーのメリット
- トナーインクでプリントする為、嫌な臭いがしない
- すぐに製本作業に移れる
- データから出力する為、プリントが鮮明
- 長期の保管が可能
白黒コピーのデメリット
- 現場で見たときに光が反射してまぶしい
- 保管状態によりトナーが部分的に剥げ落ちることがある
- 重ねて保管しておくと環境により転写が発生する
ブループリント
ブループリントで解決!
- 顔料インクでプリントする為、安全で嫌な臭いがしない
- すぐに製本作業に移れる
- データから出力する為、プリントが鮮明
- 野外の現場で見たときに、日光の反射が少なくまぶしくないので、長時間見ていても目が疲れない
- 長期の保管が可能
各種図面出力の比較
ブループリント | 白黒コピー | 青焼き | カラーコピー | カラー出力 | |
---|---|---|---|---|---|
保存性 | ○長期保存可能 | ○長期保存可能 | ×日焼けに弱い | ○長期保存可能 | ○長期保存可能 |
視認性 | ◎見やすい | △まぶしい | ◎見やすい | △まぶしい | △まぶしい |
環境対応 | ○ | ○ | ×アンモニア使用 | ○ | △機種により |
セキュリティ | ○複製・改ざん難 | ×複製・改ざん容易 | ○複製・改ざん難 | ○複製・改ざん難 | ○複製・改ざん難 |
耐水性 | ○ | ○ | ○ | ○ | ×にじみやすい |
生産性 | ○高速 | ○高速 | ○高速 | ○高速 | ×低速 |
保存性 | |
---|---|
ブループリント | ○長期保存可能 |
白黒コピー | ○長期保存可能 |
青焼き | ×日焼けに弱い |
カラーコピー | ○長期保存可能 |
カラー出力 | ○長期保存可能 |
視認性 | |
ブループリント | ◎見やすい |
白黒コピー | △まぶしい |
青焼き | ◎見やすい |
カラーコピー | △まぶしい |
カラー出力 | △まぶしい |
環境対応 | |
ブループリント | ○ |
白黒コピー | ○ |
青焼き | ×アンモニア使用 |
カラーコピー | ○ |
カラー出力 | △機種により |
セキュリティ | |
ブループリント | ○複製・改ざん難 |
白黒コピー | ×複製・改ざん容易 |
青焼き | ○複製・改ざん難 |
カラーコピー | ○複製・改ざん難 |
カラー出力 | ○複製・改ざん難 |
耐水性 | |
ブループリント | ○ |
白黒コピー | ○ |
青焼き | ○ |
カラーコピー | ○ |
カラー出力 | ×にじみやすい |
生産性 | |
ブループリント | ○高速 |
白黒コピー | ○高速 |
青焼き | ○高速 |
カラーコピー | ○高速 |
カラー出力 | ×低速 |
コピー用紙とブループリント用紙での
光の反射率テストその1
計測方法
PG-1という光沢計を使用して、75°の角度から用紙に光を当て、その反射した光を測定することで反射率を計測しました。
コピー用紙(PPC)
8.7%
ブループリント用紙
7.4%
計測結果
ブループリント用紙とコピー用紙の光反射率を比較した結果、コピー用紙の「8.7%」に対しブループリントは「7.4%」と、1%以上反射率を抑えることが出来ました。
ブループリント用紙は光反射率が低く、図面が見やすく、視認性が上がると考えられます。
コピー用紙とブループリント用紙での
光の反射率テストその2
計測方法
(1)装置 村上色彩分光測色計 CMS-35SPX
(2)用紙
①ブループリント用紙
②PPC(コピー用紙)
計測結果
反射率(図1) 可視光に近い波長(400~730μm)毎の分光反射率を測定し、波長と反射率の関係を下記に示した。
①ブループリント用紙は、可視光域のほぼ全域相当(410~730nm)において、②PPCに比べ約10~20%程度反射率が低かった。
ブループリント用紙は光反射率が低く、図面が見やすく、視認性が上がると考えられます。
品質
最大2400×1200dpiの高品質で出力可能
弊社が取り扱っている大判の印刷機は染料インクを使用するものではなく、顔料インクの印刷機を採用しております。また、5色フル顔料インクは、表面張力の高いマットブラックを採用。表面張力の高いインクを使用することにより用紙に着弾したときの濡れによる広がりが小さく、色材が用紙表面近くに留まりやすくなります。そのため、インク受容層のないプロッター用紙でも高濃度でにじみの少ない、くっきりとした線や文字をプリントすることが可能となりました。また、弊社は永年、図面出力に携わっている弊社スタッフが最も商品に最適な用紙の選定・用紙にあった出力設定・湿度管理を行っておりますので、より高品質な印刷をすることが可能となりました。
優れた耐水性
顔料インクは染料インクと違い紙の表面にインクが定着するため、耐水性に優れています。水にぬれてもインクがにじみにくくなるので、汚れやすい工事現場や屋外での作業でも容易に図面を取り扱うことが可能です。また、顔料インクはプリントしてからインクが安定するまでの時間が従来のプロッタに比べて早く、その間の色の変化の差もさほどないという特徴もあります。ですので急ぎ対応の場合でも安心の仕上がり品質となります。
日本製紙社製 レインボーロール紙
最大2400×1200dpiの高品質で出力可能
日本製紙様、紙の総合商社の協力の下、度重なる打合わせとテストの結果、印刷業界初のブループリント専用の用紙、レインボーロール紙を誕生させることが可能になりました。レインボーロール紙は今までの青焼きの欠点でもあった現像液の刺激臭は一切発生いたしません。また、従来の青焼きは焼いた後すぐに糊付け製本すると赤く変色してしまいましたが、ブループリントではインクジェットで出力をしているため変色してしまう心配がありません。さらに、当社のブループリントは、プリントした直後に製本することが可能なので納期の短い製本であっても問題ありません。
ブループリントの特徴 その1
測量士・2級土木施工管理技士が図面出力致します。
お客様の大事なデータが壊れてないかを一つ一つチェック致します。データのペン設定やテーブルファイル等を確認し、ご要望に合う出力を致します。また、データ確認した際にデータの破損等があった場合には、専任担当者よりご連絡いたします。
技術者一覧
- 技術士補(農業土木分野):1名
- 測量士:2名
- RCCM:1名
- 測量士補:2名
- 1級土木施工技師:1名
- CALSインストラクター:1名
- 2級土木施工技師:2名
※TeamViewer社の登録商標です。
お客様ご要望により、画面共有しながら詳細を打合せ希望の場合は、お客様と画面共有ソフトを使い、細かな指示を専任担当者が直接連絡いたします。
ブループリントの特徴 その2
図面製本・図面折りは創業60年以上の技術継承者が行います。
昭和33年3月3日創業より青焼き業務よりスタートし、コピー業務・製本業務に関連した折り作業まで熟練した社員が一つ一つ丁寧に作業を行います。特に、製本に関しては、すぐに製本の背が斜めに曲がったり二つに分割される製本があります。私ども川又感光社は背の表面だけ糊を付けるやり方(背張り)ではなく、背の間の2cm程度に糊を筆で入れていきますので、簡単に壊れるような二つ折り製本は作成致しません。ぜひ、図面製本ページをご覧いただき、他社との違いを確認いただければと思います。
ブループリントの特徴 その3
複数CADソフトを使用し、的確に図面印刷を行います。
- AUTO-CAD(DWG)
- JW-CAD(JWW/JWC)
- BV-CAD(BVF/SFC/p21)
- DocuWorks(XDW)
- Acrobat(PDF)
万全の体制とこだわり
ブループリントの場合、原稿の状態により、複数のスキャナーを利用したお客様の原稿に最適な読み取りを行います。弊社の特徴として、製本図面を解体することなくスキャンできるオーバーヘッドスキャナーや、測量図等の薄い紙でもADF(自動原稿送り装置)を通してスキャンできる機材など原稿状態により複数の機材で読み込みを行いますので、破損等の無いような作業体制を行ってます。また、急なプリント・製本・電子化に備え、多種多様な機種でお応え致しますので、『急ぎで欲しい』・『施工図・着工図を急ぎ現場事務所に送りたい』などの要望にお応えします。