わたしたちの考える
「新しい青焼きのカタチ」

2016年3月末を以て青焼きは全国の複写業でサービス終了となり、図面の複写は広幅複写機を用いてPPC用紙へ出力する「白黒コピー」へと変わりました。

青焼きのサービス終了は、主に「ジアゾ複写機のメンテナンス終了」、「感光紙の製造販売終了」という2点が大きな原因となり、我々複写業としては、メーカーに製造とメンテナンス継続を希望してまいりましたが、その想いも届かず、弊社も青焼きの継続は断念せざるを得ない事になりました。

これまでの青焼きを提供できなくなり、「時代の流れには逆らえない。仕方がない。」と、諦めておりましたが、建設業や建築業を始めとした沢山のお客様より「青焼きはもうできないのか?復活しないのか?」といったお問合せをいただきました。

お客様の真剣なお悩みを目の当たりにして「我々が考えなくてどうする」と、諦めていた気持ちを切り替え、青焼き復活をどの様な形で実現できるか、様々な検証を行いました。

その結果、我々は一つの答えとして、復刻版青焼きを『ブループリント』という新たなサービスとして復活させました。

青焼き復活の道程

複写業、いわゆるコピー屋として我々の慣れ親しんだ青焼き青写真陽画焼付のことで青図等ともよく呼ばれます。

青焼きを復活させるために一番大きな壁となったのが、感光紙に代わるような用紙が存在しなかった事です

弊社では、青焼きサービスの復活に当たり、機械はインクジェットしかないと考えておりました。しかし、テストを繰り返し疑似的に全面を青くプリントしても、インクコストやプリント時間がかかりすぎ、金額的にも時間的にもとてもお客様に提供できるものではありませんでした。

青焼き、青い図面、青い紙という思い付きから、ある用紙に目を付けました。その用紙でテストを行い、理想に近い仕上がりに社員皆が感嘆の声をあげた事を覚えています。

しかし、その用紙はカット紙であったため、用紙の取付に時間がかかりすぎ、早くとも1~2分間に1枚出力するのがやっとでした。お客様へコピーと同じスピードで図面を提供する為には、大判インクジェット機で使えるロール紙であることが条件と考え、用紙について各メーカーに確認しました。しかし、「そのような用紙は世の中に存在しません。」という回答がすべてとなり、用紙についての問題解消には結びつきませんでした。

そこで「存在しないなら、メーカーと協力して用紙を作ろう!」と、思い立ち即メーカーへ提案し、そして、反射率やインクのにじみ、出力工程など様々な検証やテストを重ね、専用ロール紙を開発しました。

現在のプリント技術、新たな用紙、様々な協力を得て、当時の青焼きと同等以上の復刻版青焼きブループリントを形にすることができました。

新しい青焼き

青焼きの欠点でもあったアンモニア臭などはこのブループリントでは発生致しません。また、感光紙特有の化学反応がなく、出力直後の製本でも糊付けで赤く変色しないため、すぐに製本作業に入ることが可能となり、納期の短縮を実現しました。もう一つの利点として、青焼きの場合はトレーシングペーパーやマイラーやドラガーに複写し、それを原稿(2次原図)として青焼きを行いますが、ブループリントの場合は、データを直接プリントするため、工程の短縮、更に小さな文字まで鮮明に出力が可能となりました。また、直接コピーの場合も2次原図ではなく原稿をスキャニングしてプリントしますので、2次原図代がかからずコストの削減につながります。

さらに、メリットとして光反射率の低下から屋外使用時でも目の負担を減らすことができます。現在の主流である白紙に黒の線は鮮明で見やすい反面、現場などの環境では太陽の光の反射で目が疲れてしまう、というようなお客様のお声を聞く機会が増えましたが、弊社のブループリントは、現場でも目が疲れない、扱いやすい『新しい青焼き』を実現しました。

我々は数多くのお客様へブループリントをお届けしたいと考えております。ご希望がございましたらサンプル作成も承りますので、是非ご相談ください。皆様からのご連絡をお待ちしております。

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